サッカーのディフェンスの基本とコツ。基礎が身につく練習方法を紹介

サッカーにおけるディフェンスの基本は、1対1の場面で相手に負けない守備をすることです。

そして、チームの仲間と協力して相手からボールを奪ったり、相手の攻撃を遅らせるなど個人での守備だけなく、チームでの守りも重要です。

今回は、サッカーのディフェンスの基本とコツについて解説していきたいと思います。ディフェンスの練習メニューも併せて紹介していきます。

守備の基本

サッカーにおいて守備の基本とは、失点をしないことです。1対1でボールを奪うことよりも、相手からのパスをカットすることよりも、守備の最大の目的は絶対に失点をしないことです。

そのために必要となってくるDFの基本戦術は、2つに分けられます。1つ目は、個人で行う守備(個人の守備)です。これは、相手選手と行う1対1の守備になります。

2つ目は、仲間と協力して行う守備(組織の守備)です。こちらは、味方の選手2人以上が組んで協力して相手に対して行う守備になります。

それでは、ディフェンスの基本戦術となるこの2つの守備についてもう少し触れていきましょう。

個人の守備

個人で守備を行う上で気をつけたいことがいくつかあります。相手に対する構え方やボールの奪い方など、状況に応じて守備を選択し行っていく必要があります。

相手に対しての構え方の基本

1.相手に正対した時の構え

守備を行うときは、相手にシュートを打たれないようゴールとボールに対して直線上に立つ必要があります。ボールを持っている相手にゴールが見えないように立つことが重要です。

守備の目的は、ゴールを守ることです。相手にゴールが見えない位置に立つように意識して守備を行いましょう。

また、相手がボールを持っていない状況でもそのポジションを意識しましょう。そして、ボールを持っている相手選手を外に追い出すこと意識して、サイド方向に体を向けて斜めに構えることで中への侵入を防げると共に相手をサイドへ追い出す役割も担っています。

ゴールを持っている相手選手と正対した時、相手との距離は足を伸ばせばボールが届く位の位置に立ちましょう。相手に近すぎるとかわされた時に追いつけなくなります。

相手から遠すぎると相手に余裕を与えてしまいます。そのため、相手に近すぎず遠すぎない位置に立つことが重要です。

2.相手の背後での構え

相手選手の背後をとった時の構えは、相手の斜め後ろで相手に軽く触れる位置に立つようにしましょう。この時、ボールが見える位置に立ちスキがあれば奪いにいくことも忘れないようにしましょう。

相手の真後ろにピッタリとついてしまうと、相手に簡単にターンをされて抜かれてしまいます。そのため、相手の背中にピッタリつきボールが見えない状態にならないように気を付けましょう。

相手からボールを奪う体の使い方

1対1で相手からボール奪うには、体を使って相手からボールを奪うことが重要です。まず、相手の斜めに立って構います。

このとき、相手の進む方向を予測する必要があります。ポイントは、ボールだけを見るのではなくボールを中心にして相手の下半身全体を見ることで相手の進む方向を予測することができます。

そして、相手がドリブルで進行方向を変えた瞬間に足元からボールが離れた時、ボールと相手の間に体を入れてボールを奪うことができます。これは、慣れるまで時間がかかりますが、1対1の練習を繰り返し行うことで経験を積むことで身につくスキルです。

パスをカットする「インターセプト」

ディフェンスでは、相手との1対1の他に相手に出たパスを途中で奪うと技術があります。これを「インターセプト」と呼びます。

インターセプトを上手く行うポイントは、相手選手にパスが出た瞬間を狙うことです。相手に気づかれない位置で状況を確認し、相手選手にパスが出た瞬間に後ろから走りだし相手の前に入ってボールを奪います。

試合の中で実際に行うのは難しいかもしれませんが、周りの状況を常に確認しパスが出そうな選手を見つけることができればうまくパスをカットすることができるかもしれません。相手ゴール前で相手のパスをインターセプトすることができれば得点のチャンスにもつながります。

ヘディングでボールをクリア

サッカーの試合では、GKからのゴールキックやロングキックなど空中で処理するためにヘディングでのクリアが必要です。

相手選手と競り合いになる時は、相手の真後ろから行くのではなく、相手の斜め後ろから助走して相手の横から体を当てるようにしてジャンピングヘッドを行うとうまくヘディングでクリアすることができます。

ヘディングで競り合いに勝てるようにヘディングの練習と競り合いの練習を繰り返し行い実戦で使えるように練習をしましょう。

組織の守備

ディフェンスでは、仲間と協力して守備をしたほうがボールを奪いやすいです。ここでは、組織で行う守備について解説していきます。

仲間と協力して行う「カバーリング」

守備の基本は、ゴールを守ることです。そのため、守備を行う上で必要なことがもう1つあります。

それは、ボールをゴールから遠い位置へ追いやることです。つまり、サイド(外側)方向へボールを追い出すことが必要です。

カバーを行う選手は、味方選手のやや内側に立って、相手選手が中にドリブルで侵入できないようにしましょう。そして、カバーの選手は前でディフェンスしている選手に指示を出してあげましょう。

カバーの選手は、前でディフェンスしている選手が抜かれた場合のカバーを心がけましょう。もしも、味方選手が抜かれた場合は、素早くカバーに入って2人でボールを奪います。

カバーリングのディフェンスを行うときは、味方と並ばないよう必ず味方の斜め後ろに立って相手にスルーパスを通されないポジションをとる必要があります。

1対1で相手を自由にさせない守備「マンツーマンディフェンス」

サッカーにおけるマンツーマンディフェンスとは、マンマークとも呼ばれディフェンスの選手が特定の攻撃選手のマークを優先とし、マークした相手を自由にプレーさせないことを目的とした守備戦術になります。

マンツーマンディフェンスでは、マークする相手の距離を短くすることで自由にプレーをする時間を与えないことを目的としています。そのため、マンマークではマークしている相手選手を自由にさせてしまうとピンチを招いてしまいます。

マンマークの守備のコツは、ボールと相手選手をしっかりと観る事です。そのため、ボールだけを見てしまっていると相手を見失ってしまったり、相手選手だけを見ているとボールを見失ってしまったりしますので必ずボールと相手を視野にいれてマンツーマンの守備を行う必要があります。

そして、もう1つ重要なことは裏を取られないようにすることです。さきほども言いましたが、ボールだけを見てしまっているとあっさりと裏を取られてしまいます。

ですので、裏を取らないようにマークしている相手選手を見失わないようにすることが大事です。相手に裏を取られないようにするコツは、常に相手の動きを監視し把握しておくことです。

この他にも、マンツーマンディフェンスでは相手のパスをカットする「インターセプト」やボールを保持している相手選手をゴール方向に向かせない守備を意識して行うことも重要です。

マンツーマンの目的は、マークしている相手選手に自由なプレーを行わせない、自由にプレーできる時間を与えないことが一番の目的です。

ゴール前で相手に罠をしかける「オフサイドトラップ」

オフサイドトラップとは、守備側が攻撃選手に気づかれないようオフサイドポジションへ誘導し、「オフサイド」のファウルを取るハイレベルな戦術です。

オフサイドトラップのやり方は、攻撃側の選手がボールを蹴る瞬間に守備側がタイミングよくDFラインを一気に上げ、攻撃側の選手をうまくオフサイドポジションに置き去りにして「オフサイド」のファウルを取ります。

やり方のコツは、相手選手がボールを蹴るタイミングを見極める事とDFラインをあげるタイミングを正確に行うことが重要です。

そして、スローインやゴールキックなどオフサイドルールが適用にならないときがあるので注意が必要です。しっかりとルールを確認しておく必要があります。

うまくオフサイドトラップを仕掛けることができれば、相手のチャンスを潰すことができるので繰り返し練習して実戦で使えるようにできればチームのレベルアップにつながっていきます。

ディフェンス練習法

ここまでは、守備の基本などについて紹介してきました。ここからは、守備の練習で実際に使えるトレーニング方法をいくつか紹介していきます。

ディフェンスの基本

この動画では、ディフェンスの基本について解説されています。ディフェンスのポイントについても触れています。

例えば、サッカーはミスが多いスポーツです。そのため、相手がミスをするのを待つ事が重要など実戦で使える考えを学ぶ事ができます。

1VS1練習メニュー

攻撃側と守備側に分けてコーンを一度回ってから1対1を始める練習メニューです。実戦に近い使える練習メニューです。

ディフェンスクリア集

ゴール前でのディフェンスのクリア特集の動画です。こうのような動画を観てプレーのイメージ力を上げることも必要です。

プレーの特集動画を見て良いイメージを持って練習や試合に臨みましょう。

ジャンピングヘッド

空中にあるボールをジャンピングヘッドを行う際の基本について解説されている動画になります。元日本代表DF岩政選手がポイントやコツについて丁寧に解説されています。

是非参考にして練習に取り組んでみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、守備の基本について個人と組織に分けて解説させていただきました。

サッカーといえばなんといっても華麗なコールシーンを想像してしまいますが、それは強固な守備があってこそ生まれるゴールであるということも知っていただきたいです。

そして、どんなに点が取れるチームであっても、しっかりとした守備がなくては試合で勝つことはできないかもしれません。

そのため、サッカーにおける守備とは試合の勝敗を左右するほど重要な要素なのです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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