少年サッカーの決定力不足を解消!シュート力が上がる技術を身につける方法

サッカーでは、多くゴールを入れたほうのチームが勝つという至ってシンプルな競技です。そこで、勝敗を分けるのがゴールを決める数になってきます。

サッカーでは、ゴールを決める力を決定力と表現します。サッカーだけではなく、バスケットボールでも決定力と表現されるかもしれませんね。

この決定力アップを目指して、どのチームでも課題として日々シュート練習に励んでることでしょう。

今回のテーマは、決定力不足解消について原因と解決策を考え、決定力を高める方法について解説と練習方法について紹介していきます。

決定力不足の原因とは?

まずは、決定力不足の原因について考えていきたいと思います。

ただ力に任せてシュートを打っている

少年サッカー年代によく見られるのが、シュートを打つ時に思いっきり力任せにシュートを打つ子どもたちが多く見られます。力任せに打っているのでシュートの精度は低くなってしまいます。

そのため、ゴールの枠から外れやすいシュートになってしまいます。これでは、ゴールへとつながりません。

そこで、練習の中で狙ったキックの練習を取り入れるなどの工夫が必要です。効果的な練習メニューについてはあとで触れていきたいと思います。

シュートがDFにあたってしまう

シュートを打つ時に、感覚でシュートを打ちにいっている子どもが多く見られます。そのため、目の前に相手選手がいるのに気づかずそのままシュートを打ってしまうため相手選手にブロックされてしまいます。

DFは、基本的にゴールを守るためのポジションを取っています。そのため、ただ闇雲にゴールが見えたから打つのではなく相手DFの位置を確認してDFをかわしてからシュートを打つ必要があります。

ただし、必ずしもDFをかわしてから打つ必要はありません。ゴールが見えた瞬間のシュートコース上に邪魔になる選手がいなければそのままシュートを打ってもいいのです。

ここで注意したいのは、ゴールを狙える位置でコース上に障害となる選手がいなければ瞬間的に狙うことが重要だと言うことです。慎重になりすぎてせっかくのチャンスを潰すようなことがないよう瞬間的な判断力を身につける練習も必要です。

正確なキックができていない

シュートを打つ時に使うキックの基本は、主にインステップキックとインサイドキックになります。そこで重要となるのが、正しい蹴り方ができているかということです。

両方のキックでは、それぞれの当てるべき足の部分でしっかりとボールの中心を捉えて蹴ることができるかということです。これができていないと狙った場所へ正確にキックすることができません。

正確なキックができていないのであれば、いろんな場面を想定したシュート練習を行うことで効果的にキックの精度を身につけることができます。

ゴール前で慌ててしまう

ゴール前でGKと1対1の場面で、なぜかキーパーめがけてシュートを打ってしまう選手を見かけます。確かに、キーパーが迫ってくる勢いで焦ってしまうのはわかります。

ですが、ここで注意したいのは単純にゴールを外してしまっているのではなくキーパーに当ててしまっているということです。向かってくるキーパーに当てているということは、コースを狙ってシュートが打てていないということです。

この他にも、ゴール前でシュートチャンスを意識しすぎると平常心を失っているため慌ててしまいます。そのため、早く打たなければいけないという気持ちで焦ってしまいます。

この場合は、ゴールの位置も相手の位置も確認できていませんので打ったシュートがとんでもない方向へと飛んでしまいます。これは、完全にメンタルが問題ですね。

サッカーの目的を忘れてしまっている

サッカーで大事なことは、ゴールを決めることです。しかし、パスを回して相手を綺麗に崩すことで満足してしまっているチームもあります。

そして、ゴール前で完全に崩してからシュートチャンスを作りだすといった形にこだわりすぎているチームもあります。これでは、サッカー本来のボールを持ってチャンスがあればゴールを狙いにいくということに欠けてしまっています。

形にこだわった試合展開ばかり行っていると決定力不足に陥っていってしまいます。チーム全員がいつでもどこからでもゴールを狙ってくるチームほど怖いチームはありません。

サッカーの目的は、「ゴールを奪うこと」です。

安定感があり実戦で使えるシュートとは?

サッカーにおけるシュートには、足と頭を使ったものがあります。まず、足でのシュートには、「トゥ(足のつま先)」「インサイド(足の内側)」「アウトサイド(足の外側)」「インステップ(足の甲)」「インフロント(親指の周辺)」「ヒール(かかと)」を使った6種類に分けられます。

この6つの中で、決定力があり実戦的なシュートについて考えてみましょう。まず、「アウトサイドキック」「ヒールキック」「トゥキック」はコントロールが難しく、飛距離も威力もあまりないため決定力に乏しいですし難易度も高いため除外します。

また、「インサイドキック」は、ボールに当たる部分の面積が最も大きく、安定性には優れていますが、軌道がまっすぐにしか飛びませんゴール前での決定力は素晴らしいものがあります。しかし、ゴール前でないと効果が期待できないため除外します。

頭を使ったシュート「ヘディングシュート」も、ボールの状況によって、角度が限定されてしまいコントロールも難しく難易度が高いため除外します。

こうした分析から絞った安定性があり実戦で使えるであろうシュートは2つになります。それは、「インステップキック」と「インフロントキック」です。

インステップキックの基本と特徴

インステップキックの基本について説明していきます。蹴る場所ですが、これは足の甲の部分を使ったキックです。

蹴り方は、蹴り足の足首をまっすぐ伸ばしてボールの中心を強く叩きます。キックの特徴は、ライナー若しくはグラウンダーの直線的で鋭いシュートを打つのに適しています。

インフロントキックの基本と特徴

インフロントキックの基本について解説していきます。蹴る場所は、足の親指付近でキックします。

蹴り方は、蹴り足の足首を一定の角度にして、ボールの下側をこするイメージで蹴ります。キックの特徴は、山なりのボールやカーブをかけたコントロールシュートに適しています。

試合での状況に応じたシュート方法について

ここからは、試合の状況に応じたシュートのパターンについて解説していきます。

ドリブルからのシュート

まずは、サイドから切り込んでのドリブルシュートです。サッカーでは、「カットインからのシュート」と呼ばれています。

サッカーの守備の基本としてゴールを守ることがあげられます。そのため、守備は中央に侵入されることを嫌います。

そのため、中央の守備が厚くなっていますが、サイドの守備は比較的手薄になっています。この守備の穴をついてサイドからペナルティエリアへ侵入してドリブルからシュートを狙います。

しかも、ペナルティエリア付近でのドリブルはファウルの危険性も高いため、守る側としては一番守りずらいエリアです。ペナルティエリアに侵入できたら、DFの間に生じるシュートコースを常に狙いながら、ゴールの位置を把握しゴールに隙があれば積極的にシュートを打っていきましょう。

コントロールをしてからのシュート

今度のパターンは、ゴール付近で味方からボールを受けてで相手を背に背負った状態から狙うシュートパターンになります。この状況では、相手DFを1タッチコントロールでうまく抜きさりシュートを打つ技術が必要です。

背負った相手をかわすにはターンをする必要があります。このターンをして相手を抜く技術には、1タッチ目のボールコントロールが重要です。これができるとゴールの決定力アップにもつながっていきます。

1タッチコントロールで相手をかわすには「体の使い方」と「手の使い方」がポイントです。ボールを受けた時は、体を使って相手からボールを隠すようにボールをキープします。

そして、手を使いながら体の向きをゴールの方へと向いていきます。この時、足ではボールを1タッチで進行方向へとボールを移動させておきます。

これで、体と手を使いながら背負っていたDFをうまく抜きさることができます。ターンをして抜きさってしまえばあとはシュートを残すだけです。

ゴールとキーパーの位置を確認して正確にシュートを狙いましょう。

クロスからのダイレクトシュート

ゴール前で、サイドからのクロスに対してシュートを打つ形は、サッカーにおける典型的なシュートパターンです。サイドからのクロスに合わせるポイントは、どの位置で合わせるかになります。

クロスからのダイレクトシュートを合わせる場所は、ゴールに対して「ニア」「中央」「ファー」の3つに分けれられます。まず、「ニア」ですが、クロスを上げる選手からみてゴールに近いサイドです。

そして、「ファー」とは、クロスを上げる選手からみてゴールから遠いサイドになります。ゴール前の「中央」の場所は、相手守備が密集しているエリアとなるのでゴールを狙うには不向きな場所です。

そこで、狙い目となるのは「ニア」と「ファー」サイドです。「ニア」に走り込んでシュートを打つポイントは、相手守備選手の前でボールを受けてシュートを狙うことです。

それでは、「ファー」での合わせ方ですが、ファーで合わせるには相手選手の裏で合わせることがポイントです。練習では、「ニア」と「ファー」に走り込んでダイレクトで合わせるシュート練習を繰り返すことで決定力を高める練習を行っていきましょう。

決定力を高める練習メニュー

ここでは、決定力を高めるための練習メニューをいくつか紹介していきます。

カットイントレーニング

カットインを行うためのトレーニングになります。ポイントは、方向転換をする際のアウトサイドの使い方と切り返した後にすかさずインサイドで方向を縦に進むところです。

基礎から応用ターン集

基本的なターンから応用のターンまで様々な種類のターンが紹介されています。中には、「クライフターン」など紹介されています。

動画を参考にして練習に取り組んでみてはいかがでしょうか?

ボレーシュートの極意

こちらの動画は、元日本代表城彰二選手が実際に動画の中で指導してくれる動画です。基本的なことから解説されていて大変分かりやすい動画になっています。

ボールを打つタイミングや打つ方向などについて詳しく解説指導されている動画です。是非参考にしていただき実際の練習でやってみるのもいいのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか?決定力不足の解消には、まず原因を見つけだすことからはじめてみませんか?

まずは、あなたのチーム、若しくはあなたのお子さんの決定力不足の原因を探してみませんか。原因が分かってしまえばあとはその原因を解消するための練習を取り組んでいくことだけです。

練習をして不安要素を鍛え上げていくことで決定力を高めていければよいと思います。決定力を高めるためのシュート練習やキックのポイントを押さえながら、試合で状況に応じたプレーを考えて実戦に活かしていただければと思います。

練習メニューもいくつかピックアップして紹介させていただきました。この他にも、様々な練習メニューが世の中には多数存在しています。

自分にあった練習メニューを探して練習に取り組んでいただければ上手いサッカー選手へと成長していくことができます。

最後にこの記事が、サッカーでの決定力不足に悩んでいる方々の参考記事としていただければ幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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