リフティングボールの効果と使い方、おすすめのボールの選び方を紹介

サッカーのトレーニング道具のひとつに「リフティングボール」と呼ばれるリフティング専用のボールがあります。このボールは、小学生年代を中心にとても人気が高いトレーニングボールになります。

「リフティングボールとは一体どんなものなのか?」「トレーニングの効果はどんな感じなのか?」「効果的な練習メニューやポイントは?」など、「リフティングボールの効果や練習のポイントについて詳しく知りたい方々」がたくさんいると思います。

リフティングボールとは、リフティングに特化したボールです。

リフティングボールを使った練習で、このような効果が期待できます。

  • ボールの芯が分かる
  • ボールタッチが柔らかくなり、トラップが上達する
  • ボールを遠くに飛ばせるようになる

種類がたくさんあるリフティングボールの中から、どのボールを選べばいいのかと迷っている方もたくさんいるのではないでしょうか?

そこで、今回はリフティングボールの効果と練習メニューおすすめボールの選び方について紹介をしていきます。

是非最後までお読みいただき、リフティングボールの選び方や練習での使い方などについて参考にしていただければ幸いです。

リフティングボールとは?

リフティングボールとは、一体どんなボールでしょうか?サッカー好きの方であれば一度は耳にしたことがあるボールではないでしょうか。

しかし、実際にこのボールがどんな練習で使われる物なのか具体的に知っている方は少ないのではないでしょうか?このボールは、リフティング専用でリフティングの練習で使用されるトレーニングボールです。

普段使用されるサッカーボールより小さいのが特徴です。そのため、サッカーやフットサルの試合で使用される事はありません。

一体どれくらい小さいのかというと、小学生年代で使用されている4号球が直径20.5cmに対して、このリフティングボールの大きさは直径10~15cm程度になります。



この小さいボールを使ってボールの中心を捉えられるように練習することで、ボールコントロール能力を高める効果があります。

ここで注意してほしいのが、このリフティングボールの目的は単純にリフティングの回数を伸ばす事ではありません。

しかし、中にはリフティング回数の向上を目的として使用している方が存在しているのが現実です。

このリフティングボールで練習をする目的は、ボールの芯を正確にキックできることでボールコントロールの技術を高める効果を発揮する事です。

そのため、ボールの中心でしっかりとキックできるよう、このリフティングボールを使って正確なキック能力とボールコントロール技術を身につけましょう。

リフティングボールを使った練習の効果


リフティングボールの効果は、まずボールコントロール技術の向上です。ボールの中心を捉えることができるようになればボールコントロール能力が大きく向上されます。

ここからは、リフティングボールの効果についていくつか紹介していきます。

精度の高いキックとキック力の向上

リフティングボールの多くは、ゴム製の通常のサッカーボールとは少し違った形状をしています。

通常のサッカーボールと違い、リフティングボールは芯をけらないと、どこかに飛んで行ってしまいます。

ボールの芯をけりこむことを、フィードといいます。いわゆる、キラーパスと呼ばれるスルーパスはフィードでボールを蹴っています。

リフティングボールでリフティングの練習をするときには、ボールの芯を正確にけってあげないと、キックミスになりどこかへ飛んで行ってしまいます。

つまり、リフティングボールで練習することにより、早いパスを正確にけることができます。

ボールの中心(芯)を正確にキックすることができるようになると、キックの精度とキック力の向上に繋がってきます。

リフティングボールは、小さいボールのためリフティングをする時は普段のサッカーボールよりも蹴る面が小さくなります。

そのため、長くリフティングを続けるためにはボールの中心(芯)を正確に捉えてキックをする必要があります。

リフティングボールでリフティングを続けることができれば、ボールの芯を正確に捉える技術が身につけることができるのです。

そして、キックの精度とキック力の向上のためには、ボールの中心を蹴る事が非常に重要な技術です。

また、リフティングボールでリフティングをしていると蹴る位置やあたる場所によって微妙な弾み方に違いがあることに気づきます。

ボールのいろんな位置や足の様々な部位でボールを蹴ってボールの変化を体感し、ボールのどの位置で蹴ればいいのか・どの位の強弱でボールをミートすれば良いのかを意識してトレーニングを積み重ねる事でキックの精度とキック力の向上に繋がっていくはずです。

ボール処理能力(トラップ)の向上

リフティングボールを使って練習をすることでボールの芯を捉えられるようになると先ほど説明させていただきました。

ボールの芯を捉えることによりボールの処理能力も向上させることができます。

ここで言うボール処理能力とは、柔らかいトラップができるという事です。

プロのサッカー選手が、良く魅せる足元にスッと止まるあの華麗なトラップ技術もボールの芯でボールを止める事ができるため、あの華麗なトラップに繋がっていくのです。

そして、リフティングボールの多くは材質がゴム製となっているため、良く弾むのが特徴です。そのため、強く蹴ると弾みすぎてしまいうまくリフティングする事ができません。

ボールの強弱を意識してリフティングをする必要があるため、うまくリフティングができるようになると柔らかいトラップ技術を身につけることにも繋がっていくのです。

キック力の向上

リフティングボールは通常のボールと違い、かなり柔らかいです。しっかりとボールの芯をとらえ、強いキックをしてあげないと、リフティングを続けていくことが難しいです。

リフティングボールでボールをけっていく練習では、強いキック力の練習になります。そもそもフィードでボールをけっていることに加え、キック力が強いと、ボールを遠くに飛ばすことができます。

ボールタッチ技術の向上

サッカーの試合でよく見られるミスがキックミスやタッチミスです。考えられる原因としては、ボールの芯を正確に捉えることができていないために起こっていると思われます。

そのため、ボールの芯を捉えることができれば、ボールタッチの技術が向上し、プレーの精度を向上させることにも繋がってきます。

サッカーの基本技術であるキック、ドリブル、トラップなどを正確に行う為にもボールの芯を捉えるという事は、サッカーの基本技術を身につける上でとても重要な要素です。

リフティングとは、サッカーの基本技術に直結する「ボールの中心を捉える」技術を身につける上で重要なトレーニングです。

以上が、リフティングボールのトレーニングでの効果です。ボールの中心を捉えられるように繰り返し練習を行いましょう。

リフティングボールを使った練習方法とは

リフティングボールでの練習方法は、足のいろんな部位を使ってリフティングをする練習方法です。ただし、回数を多くこなすのではなく足の様々な部位を使いボールの芯を捉えながらリフティングを行うようにします。

例えば、インステップだけで行うのではなく、アウトサイドやインサイドなど太ももも使いながらリフティングを行います。

そうすることで、試合中での浮き球のボールの処理がうまくできるようになります。

そのため、普段のトレーニングで足のいろんな部位を使ったリフティングを行うことができるようになると、試合中の様々な状況の中で役立てることができます。

そして、トラップの技術向上にも繋がってきますのでリフティングボールを使った練習は非常に効果的な練習方法です。

リフティングボールの選び方

リフティングは小学生くらいから練習を始めることができます。

リフティングボールを選ぶ時のポイントは、「ボールの大きさ」と「ボールの重さ」です。まず、大きさですがボールが大きければ大きいほどボールの芯を捉えやすいため初心者向けのボールになります。

そして、重さですがこちらは重ければ思いほど扱いやすくなりますので初心者向けのボールになります。逆にボールが小さく、重さが軽いと扱いにくいボールとなりますので上級者向けのボールです。

そのため、リフティングボールを選ぶ際には大きさと重量に注意して選ぶと良いでしょう。

リフティングボールの素材には、「ゴム素材・ラバー素材・人工皮革・合成皮革」と様々な種類の素材が使用されています。例えば、ゴム素材で作られたリフティングボールは扱いにくいため上級者向けのボールになります。

初心者や小学生年代におススメの素材はラバー素材になります。この素材は、ゴム素材に比べバウンドしないので初心者の方へおススメです。

そのため、大きくてゴム素材ではないボールが初心者向け、小さくてゴム素材のボールが上級者向けのリフティングボールです。

小さいリフティングボールの特徴

昔、テレビのコマーシャルで放送されていましたが、ハードテニスボールでリフティングをするCMがありました。これは、難易度は相当に高く、おそらく出演していた方はプロと考えられます。

テニスボールまで小さくする必要はありませんが、小さいリフティングボールはありますし、バレーボールなどで代用することもできます。

これらの練習では、ボールの扱い方が非常にうまくなります。ボールの芯も変わってきますし、コントロールの難易度が上がるためです。

体に吸い付くような、ボールタッチを求める方には、このような練習はもってこいです。

大きいリフティングボールの特徴

イメージとしては、ソフトバレーのボールでリフティングするような感じです。ボールは重たいので、さらなるキック力が生まれます。

ボールが大きくなってくると、小さくした時と同じように、コントロールが難しくなってきますので、正確にボールの芯をけってあげないと、すぐにミスです。

大きなボールや小さなボールでリフティングすることは、あくまで中級者から上級者向けです。初心者は通常のサッカーボールやリフティングボールを使って練習しましょう。

リフティングボールの代表的な商品

スポーツ用品店やショッピングモールのスポーツコーナーでは、様々なリフティングボールが展示されています。

もちろん、amazonなどのネット通販で購入することもできます。ネットで購入できる代表的な商品を3つ紹介します。

モルテン リフティングボールノーマルタイプ LBN15


直径15cm
重さ:約230-250g

ゴム製のリフティングボールを選ぶのであれば、モルテンのLBN15がおすすめです。

やや柔らかく軽いため、ボールコントロールが難しく、上級者向けです。
リフティングマニュアルがついています。

ミズノ製



直径12.7cm
重さ:約240g

直径が小さく、やや硬めのゴム製のリフティングボールです。

モルテンより小さいため、コントロールが難しく、モルテンからのステップアップ用のリフティングボールです。

アディダス サッカーボール リフティング練習用 AMST12



直径18cm
重さ:約390-410g

世界標準のボールメーカーはアディダスです。ワールドカップなど最高の世界大会でも使われています。

AMST12は、ゴム製ではなく合成皮製ですので、ぶよぶよ感はありません。

適度な大きさと重さがあるため、初めての方はこちらがオススメです。

まとめ

今回は、リフティングボールの効果と練習方法・ボールの選び方のポイントについて紹介してきました。

リフティングボールで練習することによって、得られる大きな効果は、ボールを芯でとらえられること、ボールタッチが柔らかくなり、トラップが上手になること、キック力が強くなって、ボールを遠くに飛ばせるようになること、が期待できます。

リフティングボールを使ったトレーニングの目的は、回数を多くやることではなくボールの芯を正確に捉えるためのトレーニングになります。

ボールの芯を捉えられるようになることでサッカーの基本技術である「蹴る(キック)・止める(トラップ)」の向上に繋がっていきます。

そして、リフティングはちょっとしたスペースとボールが1つあればいつでもどこでも手軽に練習ができます。

やりはじめるとついつい無中になってしまうため、練習嫌いな小学生年代の子供たち向けの練習方法にもなります。

最後にこの記事が、リフティングボール選びの参考記事としていただければ幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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