少年サッカーにおいて、シュート力があるということは一つの武器になります。他の子よりもシュート力があればレギュラーとして試合に出て活躍する事もできます。
しかし、サッカーでシュート力やキック力をつける為には、単純に足の筋肉をつければ良い考えてしまいがちです。ですが、必ずしもそうとは限らないのです。
たしかに筋肉も必要ですが、少年時代から過度な筋肉トレーニングはあまりお勧めしません。なぜかというと、筋肉は年齢ともに体についてくる為、少年時代から筋肉に頼ったシュート力を身につける必要はないからです。
少年時代のうちは、筋力に頼る強いキックではなくボールの芯をしっかりと捉えれる蹴り方や足の振り方をしっかりと身につける必要があります。正しい蹴り方を行う事で強力なキックが生まれます。
そして、強いキックをするには基本的にインステップキックを使います。そこで今回は、強いキックをするための蹴り方と効果的な練習方法についてご紹介していきたいと思います。
是非、最後までお読みいただきシュート力を身につける為の蹴り方と練習方法について学んでいただければと思います。
目次
シュート力を上げるためのポイント
シュート力やキック力を上げるために気をつけてほしいポイントをいくつか挙げてみました。これからご紹介する動作を正しく行う事で今より強いキックをする事ができるはずです。
ただし、今回ご紹介するポイントを小学生がマスターできるまでには時間がかかります。大人でさえもすぐに実践できる人は少ないと思います。
そのため、ここで大事な事は強いキック・シュート力を身につける為に重要度の高いポイントを実践して覚える必要があるという事です。大切なポイントを順番に挙げていきますので練習の参考にしてください。
助走のとり方
まず、キックをする上で一番最初の動作が助走です。止まっているボールを蹴る時に必要だと思われがちな助走ですが、動いてるボールをキックする時にもタイミングをとるために助走を行う必要があります。
それでは、助走について解説していきたいと思います。助走は、ボールに対してまっすぐ後ろから行うよりも斜め45度位の後ろから助走をとったほうが自然なフォームで蹴る事ができます。
助走を速くして勢いよく踏み込んでボールを蹴る事で力がボールに伝わります。そのため、助走は意識して行ってください。
助走を少し変えるだけで今よりも強いキックをする事ができるようになるはずです。
軸足の置き方
助走の次に大事な事は、軸足の置く位置と踏み込み方になります。まず、軸足の置く位置ですがボールの横にしっかりと踏み込みます。
ここで大事なのは、軸足とボールとの間隔を少しだけあけましょう。そして、軸足を力強く踏み込むことで蹴る足の振り幅が大きくなることでより強力なキックをする事ができます。
ただ力任せに蹴るのではなく、キックをする方向へ軸足を向ける事でボールをコントロールして蹴る事ができるようになります。
腕の使い方
強いシュートを打つ時には、腕を上手く使う事でより強力なキックを行う事ができます。まず、ボールへ踏み込む際に軸足側の腕を大きく広げます。
そして、ボールを蹴ると同時に大きく広げた腕を勢いよく振りおろします。この一連の腕の動きによって、全身のバランスが保たれフォームが安定します。
さらに振りおろした腕の動きによって腰へひねりの力が加わりボールへ強い力が伝わり強力なシュートを打つことができます。
キックする時の足の振り方
強いシュートを打つには、キックをする時の足の振り方によって速くて強いボールを蹴る事ができます。足の振り方ですが、足のつけ根から大きく振りヒザから下を鋭く振りぬくように足を振り抜きます。
ヒザから下を素早く振り抜く事でボールに強い力が伝わり、速くて強いシュートを打つ事ができます。そして、ヒザから下を振り抜く事により低空なシュートを打つ事ができるのでキーパーが苦手な足元付近へシュートを打つ事ができます。
強いシュートを打とうとするとももを高く上げてキックする子が多いですが、ももを上げてシュートを打つと上へ向かって飛んでいく為ゴールの枠から外れてしまいます。そのため、ヒザから下で振りぬくシュートを打てるようになることはシュートの精度を高める事にも繋がってくるのです。
このフォームを繰り返し練習してシュート精度を高めコースを狙って打つ事ができるようなりましょう。ヒザから下で振りぬく事を意識してシュート練習を行いましょう。
インパクト時に意識するべき事
足の振り方の次に重要となってくるのが蹴る瞬間(インパクト)を意識する事です。それでは蹴る瞬間に一体何を意識するのかと言いますと「足首の固定」です。
ボールを蹴る瞬間に足首をしっかりと固定する事で強いキックができます。物理的な原理ですが、硬い木でボールを打てば勢いよくボールが飛んでいく事は想像できますよね。
では、ゴムホースのようにふにゃふにゃなゴムでボールを打とうとしたらどうでしょう。勢いよくボールが飛んでいくでしょうか?
答えは「ノー」です。勢いよく飛んでいくはずはありません。
なぜなら、ふにゃふにゃな物体でボールを打っても力を出す事ができずボールに力を伝える事すら出来ないからです。サッカーのキックでも同じ事が言えます。
しっかりと固定した足でキックしたボールと固定されないふにゃふにゃな足でボールをキックしたらどちらのボールが強いキックになるでしょう。想像できますよね。
答えは、固定された足でキックしたボールのほうが強いキックになります。しっかりと固定された足でボールを蹴る事でボールに力が伝わり強いキックができるのです。
まずは、足首を固定してキックができるよう意識して練習を行いましょう。これができればキック力向上の第一歩です。
シュート力を上げる練習メニューの紹介
これまでは、強いシュートを打つためのポイントを順を追って解説してきました。ここからは、シュート力を高めるための練習メニューをいくつかご紹介していきます。
インステップキックの蹴り方と練習法
強いシュートを打つには、インステップキックを覚える必要があります。インステップキックの蹴り方の動画をご用意いたしました。
この動画では、小学生向けの練習動画です。バウンドしたボールをインステップキックで蹴る練習などとても役に立つ練習内容です。
蹴る時のポイントなども解説していますので自主練習する時の参考にしてください。
強いシュートを蹴る為の練習方法
次に、ご紹介する動画は強いシュートを打つための練習動画です。インステップキックで蹴るためのワンバウンドリフティングから実際のシュート練習についてポイントを踏まえて解説しています。
動画の中では、難易度の高いシュートもやっていますがわかりやすい解説付き動画です。練習をする時の参考動画として使えると思います。
是非参考にしてみてください。
強いシュートを打つための体幹トレーニング
強いシュートを打つために筋力トレーニングはお勧めしませんがこちらの体幹トレーニング動画はお勧めです。体幹トレーニングを行う事でキック力アップにも繋がります。
キック力を上げるための体幹トレーニングを解説付きで観る事ができます。自主練習の参考として取り組んでみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は、シュート力を上げるための蹴り方と練習方法についてご紹介させていただきました。シュート力を上げるには単純に筋力だけを鍛えるだけでは強いキックを生み出す事ができないという事がお分かりいただけたでしょうか。
筋肉をつけるのは中学生以降からで大丈夫です。筋力をつける事よりも今はしっかりとした蹴り方を身につける事がとても大切です。
そのため、参考となる練習動画をご紹介させていただきました。1人でも練習ができるように1人で行える練習メニューを中心に紹介しています。
サッカーの上達の近道はやはり繰り返し練習する事だと思います。今回、ご紹介した解説と練習動画を参考として自主練習に取組んでいただきたいです。
私がお勧めする練習動画は体幹を鍛えるトレーニング動画です。体幹を鍛えて強いシュートを打てるよう頑張って練習してください。
最後にこの記事が、シュート力を上げたいと思っている方々の参考記事としていただければ幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、素敵なサッカーライフをお過ごしください。