ジンガのやり方と効果。主な5種類の練習方法を全て動画で紹介します

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小学生年代における成長には個人差があります。サッカーでは、特に体の大きい子や足の速い子は重宝され、試合でよく使われるケースが多いです。

逆に体が小さい子や足が遅い子は、中々試合に出してもらえないことが多いです。

たとえ試合に出たとしても、ドリブルで相手を抜く事もできず、相手に直ぐボールを奪われてしまったり活躍できない場面も見られます。

親としては不甲斐ない我が子に、苛立ちを持つ親御さんもいるのではないでしょうか。

そんな子に是非お勧めしたいテクニックがあります。それは、「ジンガ」と呼ばれるボールコントロールテクニックです。

身体能力に自信がないお子さんでも、「ジンガ」のボールコントロールテクニックを身につけることでドリブルで相手を抜き去ったりと。

安定したキープ力から試合を決定づけるパスを送ったりなど試合で活躍する場面も多くなってくるでしょう。そして、「ジンガ」の発祥国はあのサッカー王国ブラジルです。

そこで今回は、ブラジルのサッカー選手が身につけているジンガのやり方と練習方法について解説していきます。是非、最後までお読みいただきジンガの練習メニューの参考記事としていただければ幸いです。

ジンガって何?

サッカー王国ブラジルには、「ジンガ」と呼ばれるステップがあります。ブラジルのサッカー選手は、生まれてすぐにジンガを身につけます。

ジンガは、基本的に上半身を揺らしながらリズム良くステップを踏みボールをコントロールします。「ジンガ」の意味は、「揺れる」「フラフラ歩く」という意味があります。

ブラジルでは、サンバのダンスや格闘技のカポエラなどに共通する身体の動きをサッカーのプレイに活かしています。ブラジルのサッカー選手は小さいうちからジがンガとの関わり深い為、知らず知らずの間にジンガの技を身につけています。

日本における「ジンガ」とは、土屋健二さんという方がブラジルのジンガの動きからヒントを得て編み出したステップがボールキープをする足技として開発されました。土屋さんは開発されたボールキープの足技を総称して「ジンガ」と呼んでいます。

ここでは、ジンガによるメリットとジンガについて批判的(デメリット)な考え方について説明していきます。

ジンガのメリット

ボールタッチ能力の向上

ジンガのメリットとして挙げたいのは、繊細なボールタッチ能力の向上です。

ボールタッチが柔らかくないとトラップした時、足元にうまく止める事ができずプレーミスを起こしたり次のプレーへスムーズに移行する事が出来なかったりと、チャンスプレーを行う事ができません。

そして、ドリブルにはダブルタッチで相手を抜き去るテクニックがあります。あのダブルタッチからの華麗なドリブルは柔らかいボールタッチから繰り出されているのです。

そのため、ジンガを練習する事でボールタッチテクニックが向上することでダブルタッチやトラップ技術の向上にも繋がっていきます。

リズム感がつく

ジンガを練習する事でリズム感の向上に繋がります。ジンガのルーツはブラジルにあります。

ブラジルにはサンバのリズムがあり、ジンガを身につける事でリズム感の向上が望めます。サンバのステップは、小刻みな足のステップに加え上半身の動きが特徴的です。

そのため、ジンガにはサッカーの上半身のフェイントやボールタッチにとても良い影響を与えます。

サンバのリズムに加え上半身の独特な動きを体に身につける事で相手ディフェンダーをかわす技術を身につける事ができるのです。

ボールキープ力が身につく

ジンガを練習する事でリズム感やボールタッチの柔らかさを身につけられます。そして、ボールキープ力を身につける事ができます。

ジンガのやり方の特徴は、柔らかいボールタッチでボールを常に足元でコントロールしているため足元からボールが離れません。

そのため、ディフェンダーがボールを奪う方法である足元からボールが離れる瞬間が狙いずらいため、相手ディフェンダーにボールを奪えるスキを与えません。

さらにジンガ独特のリズムでボールを左右前後に動かす事で、相手ディフェンダーは足を出すタイミングをつかむことができません。

ジンガの最大のメリットはボールキープ力と足技の向上になります。

ジンガのデメリット

ジンガに対しては批判的な意見も様々あります。例えば「パスを出さない」「試合で活かせない」と言った意見もあります。

ジンガには「ボールキープ力」「ボールコントロール力」の向上に繋がっていきます。

本来のジンガの目的をしっかりと抑え、試合の中で活かすことができないと「試合で役に立たない」や「パスを出さない」と言う批判的な意見を浴びてしまうことになります。

試合で役に立たない

ジンガが本来持っている力を発揮させることができないと「試合で役に立たない」と批判を浴びる事になります。

ジンガの特徴である「足元からボールが離れないボールキープ力」があるからと過信して、回りの味方を信頼せず、ドリブルやボールキープ力を多用していると、試合で活躍する事はできません。

しかし、ジンガは試合においてとても役に立つテクニックなのです。

ジンガの使い方を間違えないよう試合で活かす事ができれば「試合に役に立たない」など批判を受ける事もありません。

ジンガには、単純にドリブル突破やボールキープ力の向上だけでなくオフザボール時のマークを外す際のステップなどにも使えます。

使いどころを意識してジンガの技術を試合で活かせるよう頑張りましょう。

パスを出さない

ジンガのデメリットとして挙げられるのが「パスを出さない」という事です。ジンガでは相手から奪われにくい足元からボールが離れないテクニックを身につける事ができます。

そのため、味方へパスを出さないというサッカーをやってしまう恐れがあるのです。ジンガの練習は主に個人の能力を向上させるためのトレーニングになります。

そして、サッカーではある程度の個人技も必要になります。しかし、現代サッカーではパスサッカーが主流となりパスを出すことも重要な要素となってきています。

単純にボールキープ力だけを高めるだけではなく、ジンガで身につけたボールコントロール能力を使って正確なパスを味方に出せるよう意識してトレーニングを行う必要もあります。

試合では、ボールキープ力と状況に応じたパスを組み合わせる事でジンガの能力を最大限に活かしましょう。

ジンガのやり方

ジンガのやり方は、上半身の動きがとても大事です。まず、上半身をウェーブさせながら素早いボールタッチでボールを足から離さないよう足にまとわりつかせるようにボールをキープします。

上半身のウェーブのような横揺れは身体のバランスをとりながら相手ディフェンダーへのフェイントの役割も担っています。

上半身の揺れと素早いジンガのステップでボールをキープすることができれば、相手ディフェンダーを惑わす事ができます。

相手ディフェンダー数人を引きつけながらフリーになった味方選手へパスを出すことができればチャンスを演出することもできます。

ジンガの種類と練習方法

ジンガの種類は以下になります。

  • ジンガA
  • ジンガB
  • ジンガC
  • ジンガABC
  • スーパージンガ

このなかで試合で使えるのはスーパージンガです。それ以外のメニューは、スーパージンガを完成させるための練習メニューです。

ジンガA

ジンガAのやり方は、足裏でボールを扱い足首のスナップを使ってボールの上を「こねくりまわす」イメージで行います。そして、上半身の脱力状態をキープします。

何度も練習を繰り返し行う事で、どれくらいの強さでこすれば良いのかを感覚として覚えておきましょう。

ジンガB

ジンガBのポイントは、ボールを足から離さないで常に左右どちらかの足でボールに触れる事が重要です。そして、リズミカルなボールタッチを行う事です。

最初はゆっくりでいいので動作を確認しながらやっていきましょう。慣れてきたらステップを意識して徐々にスピードを上げてリズミカルなテンポで行えるようになりましょう。

ジンガC

ジンガCのやり方は、ジンガAを行った後に軸足の後側を通す動作を繰り返し行います。ポイントは、軸足の後側を通す際にインサイドで蹴らずにこする程度でボールを移動させる事です。

インサイドを使ってしまうと反対側の足で届かないほどボールが動いてしまうので、結果ボールが足から離れてしまいます。そのため、インサイドを使わずにボールをこすることで軸足にボールをあてることなくスムーズに行う事ができるようになります。

ジンガの目的は、ボールを足から離さない事です。足からボールが離れないように意識してジンガを行っていきましょう。

ジンガABC

ジンガA、ジンガB、ジンガCを組み合わせた技がジンガABCになります。ジンガABCのやり方のポイントは、上半身の力を抜きルックアップを意識してバランスをとりながら、足元では常に左右どちらかの足でボールが触れている状態で行います。

そして、リズミカルにサンバのテンポでステップを踏みます。ここでも足からボールが離れないよう意識してジンガを行いましょう。

スーパージンガ

ジンガABCは、ジンガA、ジンガB、ジンガCの組み合わせ技でした。ジンガABCでも十分に強力な足技になりますが、ジンガABCは一定のリズムで行っているため相手に動きを読まれてしまいやすい弱点があります。

そこで、ジンガABCに更に他の足技やリズムに変化を持たせて、自分だけのオリジナル「スーパージンガ」を作ります。「スーパージンガ」は、完全オリジナルな動きのため予測が難しくなります。

そのため、スーパージンガからボールを奪う事はとても難しい事になるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ジンガの足技について理解していただけたでしょうか。

ジンガとは、ブラジルのサンバやカポエラなどに共通する身体の動きをサッカーのプレイに取り入れ、独特なステップでドリブルやトラップなどサッカーのプレイに役立つテクニックになります。

ジンガの基本は、足元からボールが離れない事です。

ジンガの足技で最強のキープ力を身につける事で、身体能力に関係なくキープ力という武器を持つ事で身長が小さくても試合で活躍する事ができるようになります。

小学生低学年の間は「ジンガABC」までができるようになれば良いと思います。

そして、高学年以上になったらいろんな足技やリズムに変化を加えて自分だけの「スーパージンガ」を身につける事ができれば試合で活躍すること間違いありません。

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