将来プロのサッカー選手を目指している小学生の子供であれば、地元のスポーツ少年団ではなく、Jリーグの下部組織若しくは強豪クラブへ入団する必要があります。しかし、強豪クラブやJのクラブチームに入るためには、ほとんどの場合セレクションに合格しないと入団する事ができません。
J下部や強豪クラブに入団するには、ハードルがかなり高いですが入団する事ができると、しっかりとした指導者の元で指導を受ける事ができます。そのため、成長のスピードが格段に違います。
そこで今回は、セレクションについての情報とセレクションに受かりやすい子供の特徴などについて触れていきたいと思います。是非、最後までお読みいただきクラブチームのセレクションについて理解していただければと思います。
目次
セクションって何?
セレクションとは、そもそもどんなものかと言うと「サッカーのお受験」みたいなものです。少年団には、セレクションはなく誰でも入団する事ができます。
しかし、強豪クラブに入団するには「セレクション」を受ける必要があります。少年団の子供で強豪クラブへ移籍したい場合などにセレクションを受ける事が多いようです。
そして、このセレクションの開催についてですが、強豪クラブでは年に4回ほど開催されるチームが多いようです。詳しくは、セレクションを受けてみたいクラブへ問い合わせてみると良いでしょう。
セレクションの参加人数は少数で、なかにはそのクラブチームのスクール生しかセレクションを受けられなかったり、スクールの在籍に関係なくセレクションを受けさせてくれるチームもあるようです。
J下部クラブへ入るためのセクレクション
プロを目指しているサッカー少年が受けたいセレクションがJ下部クラブが実施しているセレクションです。強豪クラブのセレクションよりも難易度があり、更に実施回数も年に1、2回程度しか開催されません。
しかも、1回の参加人数が人気の高いクラブで150人ほどになります。クラブチームに所属している子供たちの参加が多く、合格するには狭き門です。
テスト生の中には、少年団からクラブチームとステップアップを踏み、最終段階としてJ下部へ入団をチャレンジするという子が多いようです。
トレセン選考会とは?
トレセンとは、トレーニングセンターの略で何をしているのかと言うと、日本のサッカー強化のために将来有望な選手を発掘し、良い環境と良い指導を与える事を目的とした選手育成システムです。トレセンでは、地区ごとに選抜選考会が行われます。
そこで選ばれるとその地域のトレセンの選手として活動することになります。トレセンに選ばれるとレベルの高い大会へ参加する事ができます。
少年団のサッカーとは違い周りの子たちのレベルも高いためより高度なプレーが求められます。そのため、更なるレベルアップに役立つ場です。
そして、トレセンの最高峰は日本代表です。ただし、ジュニア年代でナショナルトレセンに選ばれた子がそのまま日本代表に昇り詰めているのかと言うとそうではないようです。
そのため、ジュニア年代から気合いをいれすぎずリラックスして地道に階段を昇っていければいいのです。焦りは禁物です。
無理をして怪我をしてしまっては元も子もありません。まずは、地区トレセンの選手として活動できるよう日々の練習を頑張っていきましょう。
セレクションの内容は?
それでは、サッカーのセレクションでは何をやっているのかと言いますとほとんどがゲーム形式です。中には、走力テストやドリブルやパスといったスキルのチェックを行う場合もあります。
しかし、どこのチームのセレクションでもゲーム形式が選考の基準となっていると思います。強豪クラブの選考会では2次選考までですが、Jクラブのセレクションでは3次選考の後に最終選考があったり練習に参加させてから決めるクラブもあるようです。
そして、Jクラブのジュニアユースの半分はジュニアからの昇格メンバーとスカウト枠で構成されていると考えてもいいでしょう。残ったメンバーの枠を懸けて数百人の応募者でセレクションを争うことになります。
選考の内容はチームによって異なると思いますが、大体このような内容で選手の能力を見極めていくケースが多いようです。
セレクションでコーチが注目する点とは?
セレクションには、たくさんの選手がセレクションに参加します。Jクラブのセレクションともなれば数百人ほどがセレクションに参加します。
その中で、コーチの目にとまるには普通のサッカーをしていては大勢のテスト生の中に埋もれてしまいます。自分の特徴をアピールする事がとても重要になってきます。
例えば、「足が速い」「ドリブルで人を抜きまくる」「得点感覚に優れている」など。何かひとつでも他の子に勝る特徴を持っていれば必ずコーチの目にも留まるようになると思います。
そして、チーム側は入団後チームに貢献してくれる選手を探しているはずです。そのため、セレクションでは自分の特徴や武器を積極的にアピールすることがとても重要です。
セレクションの開催時期について
セレクションの開催時期についてですが、小学6年生以下を対象したセレクションの開催時期は、秋から冬の間に行われる事が多いようです。小学6年生を対象としたセレクションは、7月~8月の夏頃から始まるようです。
ですから、セレクションの開催情報などは5~6月頃にかけて情報が出来てきますので、各クラブチームの公式ページはこまめにチェックするようにしましょう。
チーム選びの基準
セレクションの内容がお分かりいただけたところで次はどこのクラブチームへ入団するかという事になります。ジュニアユースに入ってしまうと、そう簡単には別のチームへ移籍するという事は難しくなってきます。
入団してから後悔をしないようにチームを選ぶ基準を持って悔いのないチーム選びを行いましょう。チーム選びのポイントについてご紹介していきます。
クラブにかかる費用
中学の部活と比較してみるとクラブチームのほうが圧倒的にお金がかかります。毎月の月謝相場は約1~2万円ほどになるでしょう。
更に練習場まで通うための交通費もかかってきます。中学校の活動範囲ではないため学割も適用されません。
遠くの練習場まで通う場合は月謝負担よりも交通費のほうが大きくなってしまうこともあります。そして、週末になると県内での大会や練習試合などが行われます。
強豪クラブになると県外や各地域(東北・関東など)に所属してのリーグ戦へ参加する事もあります。そうなると県外遠征なども入ってくるので出費額も更に増します。
ユニフォームやジャージなどチームで統一するためサッカー用品への出費も結構かかってきます。ほぼ毎日のように練習と試合をこなしますのでスパイクの減りも激しく、数か月に1回のペースで買い換える必要がでてきます。
いろんな事を考慮して、どれくらいの出費になるのかあらかじめ予想して計算しておくことが大事になってくると思います。予算を決めて無理のないクラブを選び子供にはサッカーに集中してもらいましょう。
練習場までの時間
費用の面でも触れましたが、練習場までの時間についてです。中学校に入学すると小学生の頃に比べ学校の活動時間が増えてきます。
そのため、毎日の生活がとても忙しくなってきます。そして、クラブの練習場までが遠いと身体的にも疲れるので心体への負担も大きくなってしまいます。
そこで、練習場までは片道60分以内に通えるチームを選ぶ事をお勧めします。通うのが億劫になってしまい本来のサッカーへ影響がでてしまっては本末転倒になってしまいます。
無理なく通う事ができるチームを選びましょう。
チームポリシーと指導法が選手にあっているのか
クラブによってサッカーに対する指導方方や育成方法は大きく異なってきます。小学年代と違いジュニアユース世代になると勝利に対するこだわりが強くなるので組織的なサッカーが求められるようになってきまっす。
そのため、セレクションに受かって入ってもチームのコンセプトに合わなかったりすると中々試合へ出してもらえなかったり、たとえ出れたとしても自分で思うようなサッカーをさせてもらえ場合も出てきます。
保護者の方は、入会前にクラブの説明会へ参加して監督やコーチと話しをする機会をなるべく多く持つようにしましょう。そして、周りの口コミ情報をできるだけたくさん集め本当にそのクラブへ入ることが子供のためになるのか検討する必要があります。
大会実績と将来性があるのか
ジュニアユースを選ぶ際に、次の世代の事やその先を見据えたサッカーライフを考えておく必要があります。例えば、高校ではクラブユースへ進むのか?強豪高校へ進むのか?
高校ではどんなサッカーをしたいのかを考えておく必要があるのです。そのため、クラブの過去の大会における成績と将来に向けての実績を知る必要があります。
大会での成績を見れば、おのずとそのチームの実力も見えてきます。さらにクラブからどの進路へ進んだのかという進路実績も見れば、そのクラブの育成力とどのようなパイプを持っているのかが分かるはずです。
ここまでクラブ選びの基準についていくつか紹介させていただきました。将来のサッカー人生をみつめて子供にあったチーム選びを親子で相談しながら選んでいってほしいです。
お互い悔いが残らないチーム選びを行っていただければと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、ジュニアユースのセレクションについてご紹介させていただきました。
セレクションで合格する事は絶対条件ですが、入るためには予算をしっかりと把握する事も大事だなとお気づきいただけたのではないでしょうか?まずは、入りたいクラブの情報を仕入れ内容を親子で相談して自分にあったチーム選びをしていただければと思います。
ジュニアユースでのチーム選びはその後の進路にも影響してきますので、入りたいチームの将来性についてもしっかりと把握してチームを選んでいく必要があります。最後になりますがこの記事が、セレクションについての参考記事としていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。素敵なサッカーライフをお過ごしください。